内科医Bです。
私は個人投資家に有利な株主優待制度を最大限活用する方針としています。
今日は私が実際に保有している株主優待銘柄を1つご紹介します。
私も資産形成を目標とする個人投資家の端くれですので、投資する際に運用の効率性を無視することはありませんが、同時に道中を楽しむことも大切にしています。そしてどちらかというと趣味に近い感覚で、株主優待が魅力的かつ良い印象を持っていて応援したいと思えるこちらの企業の株式を保有しています。
吉野家ホールディングス(9861) 100株
好きな企業に投資してはいけない?
「銘柄に惚れるな」とは良く言われる相場格言です。含蓄がある言葉で、マイナス材料などに対して冷静に評価できなくなるなどのリスクは当然あります。ただ一方で、自分が良いと思う企業に投資という形で応援してその成長を期待するのは資本主義の本来の姿であるとも言えます。
もちろん、株式投資である以上、ファンダメンタルズも含めて包括的に判断する必要があることは大前提ですが、私には資産運用の効率性だけを追求するのは少し息がつまりそうな気がします。そもそも初心者の私ではどんなにストイックに追及したとしてもリターンにそれほど違いがでるとは思えません。将来的にその企業の活動が多くの人にとって有益で社会全体に必要と評価されれば株価は上昇しているでしょうし、逆であればその企業は淘汰されているでしょうが、余剰資金の範囲内であれば、株主優待を楽しみながらその旅路を共にして一喜一憂するのは半分趣味の株式投資としては悪くないのではないでしょうか。ファンとして好きなプロ野球チームが試合で勝ったり負けたりしているのを見て楽しんでいるのと似たような感じです。
そういう訳で、株主優待が魅力的かつ私は小学生の時に牛丼を食べて美味しかった思い出があってなんとなくいいイメージがあるというだけで、この企業の株式を購入し、現在も保有しています。
吉野家ホールディングス(9861)の株価チャート、配当金、株主優待
〇最近5年間の株価チャート
〇配当金
1株20円 配当利回り 1.14%(2019年4月13日時点)
〇株主優待
100~999株 | 2月末、8月末の半期毎に10枚の300円サービス券 |
1000~1999株 | 2月末、8月末の半期毎に20枚の300円サービス券 |
2000株以上 | 2月末、8月末の半期毎に40枚の300円サービス券 |
※飲食券10枚の返送で、自社グループ会社製品詰合せセットと交換可
(出典:吉野家ホームページ)
・ 100株での優待利回り 3.42%(2019年4月13日時点)
※ 100株保有が最も効率的
・ 金券ショップの相場:サービス券1枚(額面300円)→265円
(アクセスチケット 2019年4月13日時点)
株主優待単独で考えると、牛丼チェーン大手のライバルのゼンショーホールディングス(7550)や松屋フーズ(9887)よりも魅力的です。
考察
直近の株価は、原材料の価格高騰や人件費の高騰で苦戦していますね。私も含み損の状態です。当面苦しい業績が続きそうですが、元々効率的なオペレーションが実現できていると思いますし、海外展開にも力を入れているようですのでそちらが安定して収益化してくるようであれば、長期的な利益回復の目もあるかもしれません。そうならなくても、企業がなんとか存続して、株主優待の改悪・廃止がなければ、私は十分満足です。また投資の一部分にこういった“あそび”のようなものを取りいれることは、市場に長く居続けるのに役に立つ気がします。